英語リスニング力UPの意外な方法のバックナンバー
語彙も文法も今のレベルのまま始められる!リスニングを伸ばす英作文練習術!
2006年になってから、毎週のメルマガやブログの記事の中で、 「英作文だ!英作文でリスニングは伸ばせるんだ!」 って、書きまくってきました。
そして、今日まで多くの反響を頂いてきました。
「わかる気がする」と肯定的なご意見もあれば、「そんなアホな・・・」と の否定的なご意見まで、多くのご意見、ありがとうございます。
ただ、肯定的なご意見を頂いた方の中にやや気になるお考えを持っていらっ しゃる方々が少なからずいらっしゃいました。
それは、「英作文は確かに効果的だとは思いますが、でも、私には十分な語 彙、文法力が備わっていないので無理だと思う」というものです。
なるほど、確かに、英作文を書くには、相当な語彙や文法・構文的な知識が 頭の中に入っていなければいけないような気がしますね。
実際、私自身、今の英語力は多分、アベレージよりは上のレベルにいるとは 思いますが、いまでも、英作文を書くとなると、スラスラと書けないことが よくあります。
特に業務上で海外にメールを書かなければいけない時などには、万が一の間 違いも犯せないので、辞書や文法書とにらめっこしながら、時間をかけて英 作文することだって少なくありません。
それならば、やはり、その人達のご指摘通り、「英作文練習にはハイレベル の知識がないと無理」ということは正しいのでしょうか?
いいえ、そんなことは全くありません! あなたの現時点での語彙や文法知識のまま、すぐにでも、英作文練習を始め て頂ければ、着実に短期間で成果を感じることができるのです。
「自分の中に十分な知識が貯まるまで、まずは一定期間、文法や語彙の学習 を通して、知識のインプットを行うことが大切」と考えている人。
あなたのその真面目な考え方自体は、決して間違ってはいません。
ただ、ここで、もう一度、よくご自分の「目的」を確認して頂きたいのです 。
あなたが今、伸ばしたいのは、英作文力ではなく、「リスニング」能力のは ずですよね?
リスニング能力を伸ばすために有効な英作文トレーニングというのは、例え ば、ビジネスレターなどが書けるようになるために行うための訓練とは、違 います。
リスニング能力を伸ばすための英作文トレーニングには、ゼロでもいいとま では言えませんが、インプットされている知識は、それほど大切ではないの です。
というか、この英作文トレーニングを行っていくと、むしろ、語彙や文法の 知識を、効率よくインプットしていくことさえ、可能になるのです。
さらに詳しく説明していきましょう。
*リスニングのための英作文練習は、“大まかな”英文の組み立て方だけが 大切!
英作文練習は、本来、ノートに「完成」された英文を書き留める、ようなト レーニングを行うものです。
主語、動詞、目的語などの構文に気を配り、時制はもとより、冠詞や前置詞 、接続詞、関係代名詞などの知識を駆使して、寸分違わぬよう、単語を整列 させて、文を完成させる。
そのために、辞書を引きまくり、文法書にて、正確な知識を確認しまくる・ ・・・。こんなイメージを英作文にお持ちの方も多いのでは。 ところが、私が言う、リスニングのための英作文練習は、このイメージから はずいぶんとかけ離れています。
まず、お手元に、直訳に近い和訳文がついている英文(雑誌の記事でも、中 学校とかの教科書ガイドでもいい)を用意します。
そして、その和訳部分を見て、頭の中で、自分なりの英文の「イメージ」を 考えてみます。
この時、冠詞とか、前置詞とか、時制とかの、細かなことは無視します。
そ して、まずは、文頭を何で始め、述語になる動詞をどうするか、というよう な「大枠」だけを考えるのです。
日本文が長い場合には、接続詞や関係詞などが、どのような感じで使われ、 英文全体の構成の大まかな見取り図を頭の中に浮かべてみましょう(紙の上 でもいいです)。
そして、そのうえで、英文を見て、自分の考えた“見取り図”とどれくらい 違うのか、をチェックしてみます。
これでおしまいです。 中には、日本文が複雑すぎて、全く英作文のヒントが浮かばないことだった あるでしょう。
そういう時には、すぐに、英文を見てしまっても構わないの です。
そして、英文の構造に注意を払い、和訳文がその英文から、どのように導き 出されたのかを、チェックすれば、それで十分なんです。
リスニングのための英作文トレーニングというのは、たったこれだけのプロ セスで構わないのです。
*和文英訳を「いい加減」にやって、英文を組み立てる「仕組み」を理解し よう!
どうですか?これならば、今のアナタに、それほどの語彙や文法知識がなく ても、すぐに始められそうな気がしませんか?
本当に、こんな「いい加減」なやり方で力になるの?って、疑問に思われて いる方もいるかもしれませんね。
でも、こんな「いい加減」なやり方だからこそ、いいんです。
そのように、和文英訳を大雑把に頭の中で行う練習を重ねていくことで、次 第に、アナタの頭は、英文の大まかな組み立てや構成ならば、かなり素早く 行えるようになってくるのです。
これが、実際のライティングトレーニングのように、時間をかけてでも、完 璧に完成された英文を書き切る練習をしていると、「時間をかけてでも正確 に考える」癖がついてしまいます。
これは、リスニングのような「スピードを要する」技能を身につけていくう えでは、ヘタをすると支障になってしまう可能性だってあると言えるのです 。
リスニング力を伸ばしたいのであれば、英文の組み立てや構成を、完璧じゃ なくても、大体でいいので、“スピーディ”に把握できるような能力を養成 することが大切ですよね。
これには、日本文を見て、それに対応する英文の組み立て構造の大雑把な “見取り図”をささっと頭に浮かべるような練習をしておくことが、実は最 も効果的だったんです。
その見取り図というのは、英文の、主語と述語(動詞)のペアを見つけ、そ のうえで、日本文の中の各語が、英文内で、どのあたりの位置に配置される のかを、大体でいいので、イメージしておく、という程度のものです。
練習を重ねるにつれて、できるだけ、スピーディにこの見取り図をイメージ するように意識していくと効果的です。
また、この練習を継続し、慣れてくると、不思議なもので、かなり細部の言 葉の配置まで正確に英作文できるようになってしまうものです。
ただ、これはあくまで、結果の問題であり、練習の初期において、そのよう な細部を意識し過ぎないようにしてください。 いずれにしましても、このような「いい加減」な和文英訳練習を通じて、ウ チのスクールでは、これまで、多くの方がリスニング力の向上に成功してき ているのです。
*来週から実際にノウハウを公開していきます!乞うご期待!!
さて、ここまで、読んできて頂いて、まだ、イマイチ、やり方に納得できて いない人も当然いることでしょう。
そのような方のため、来週から、このメルマガで、実際に、リスニングに役 に立つ英作文練習を毎回、解説、公開していく予定です。
それでは、来週、楽しみにしていてください。
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【編集後記~ヒロ水越】
いよいよ、嵐のような1月が終わりました。
なぜ、嵐のようだったかといいますと、3週連続でTOEIC、センター試験、英 検ダブル(1級・準1級)のテストをこなしたからです。
全試験を終えてみて、それぞれに異なった傾向や構成、特徴があることがわ かりました。
しかし、それにしても、こういう試験を作成する人達というのは、因果なも のですよね。
どの試験も、皆一様に、受験者を罠にはめようとして各問題に様々な仕掛け が施してあるわけですから。
まあ、TOEICや英検であれば、何度もやり直しが効くからいいものの、セン ター試験は、大学受験生達は、その罠にはまってしまったら、ヘタをすると 、人生そのものが狂いかねませんよね。
そういうことを考えた時、「少しでも点を取りにくくしてやろう」と“悪意 ”としか思えないようなトラップの数々を問題に仕込むことができるような 人達というのは、どんな人達なんでしょうね?
もっと、前向きに、受験者の英語能力を測ることができるような試験という ものはないのでしょうか?
主な内容:リスニング力を3ヶ月で伸ばさなければならない人のために いろいろな角度からリスニング力の養成法について掲載。
今英語が苦手な人は、私の英語ができなかった時代のプロフィールを 綴った「アメリカ留学体験記」を一読ください。きっと勇気がでますよ!
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■ブログ【UncleヒロのSunshineな英語講師美味生活】
私「ヒロ水越」のブログです。TOEICネタだけでなく 生徒とのやり取りや、私自身の英語学習に関しても 言及していきます。
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