短期間の集中継続学習がリスニング上達に欠かせない理由
1.長期に渡って勉強してきても上達しないパターン
もう何年もの間、英会話スクールに通ったり、ラジオやテレビの講座を通じて、英語の勉強をしてきているのに、「なかなか英語が聞けるようにならない」との声をよく耳にします。
また、TOEICや英検などのテストでも、時間をかけて勉強している割には、リスニングセクションのスコアがなかなか伸びないという人もたくさんいます。
もし、あなたも、過去一年以上、英語学習に取り組んでいるのに、英語のリスニング力が思ったように伸びていないとお感じなら、ここで少々考えて頂きたいことがあるのです。
それは、一週間にどれくらいの頻度で英語学習をされているか、ということです。
社会人になり、忙しい毎日の中では、なかなか毎日学習することは難しいですよね。
ですから、ついつい、学習は週末などにまとめて行いがちになってはいませんか?
例えば、ラジオ講座や新しい教材などを購入し、毎日の所定の課題があったとしても、それを週末にまとめて行って、「いずれにせよ一週間分の課題はこなしたからいいだろう」と考えてはいらっしゃらないでしょうか?
ところが、リスニングに限らず、英語の学習というのは、基本的に、こなした「量」というよりも、「毎日」のように行うという"習慣づけ"が大切であると思います。
それは、どちらかと言えば、"勉強をする"という取り組みより、筋肉を鍛えたりする取り組みに近いのです。
この"習慣づけ"は、例えば、筋肉を鍛えたことがある人ならすぐにわかることですが、一週間に一日だけ、どれだけ一生懸命にトレーニングをしたところで、それ以外の日に何もしないのでは、まず、上手くいきません。
言語を習得しようとすることもかなりこれに近く、いくら1年、2年、勉強を続けていると言っても、一週間に一回とか二回とかの取り組みでは、なかなか、この"習慣づけ"が確立されないのです。
(英会話スクールに通うだけでは、なかなか英語ができるようにならないのは、これが原因です。)
そして、この習慣づけが確立されない限りは、なかなか上達しないのが英語と言えるのです。
2.継続は欠かせないが、"だらだら"継続では意味がない!?
このように、一週間に一回とか二回、思い出したように断続的に学習を継続していっても、1年経っても、2年経っても、なかなか、英語は上達しないものです。
また、英語学習の中でも、リスニング力は、話される英語を聞き取り、その上で、"素早く"理解していく能力が欠かせないものなので、特に、学習の"習慣づけ"が大切になります。
私は、日本に居ても、英語は絶対に聞けるようになる、と確信していますが、"留学"のほうがより効果的に上達させられる理由もここにあるのだと思います。
つまり、日本国内で仕事の合間を縫って、毎日の学習の習慣づけを行うことは容易なことではないけど、留学先の英語圏の諸外国で生活しながらであるなら、ごく自然に出来てしまうに違いないからです。
そのように留学することは確かに有利であるには違いありませんが、日本国内にいながらその"習慣づけ"を確立することも出来ないことはありません。
かと言って、それがもし、"歯を食いしばらなくてはならない"ような苦痛を伴わずに成し得ないものであるなら、なかなか上手く行くわけもありません。
3.2~3ヶ月間、とにかく"毎日"の集中継続学習がベスト!
日本国内にいながら、しかも、苦しい思いをすることなく、英語学習の"習慣づけ"を確立できるような良い方法はあるのでしょうか?
残念ながら、そのようなオイシイ話はない、というのが実情だと思います。
但し、その"苦しい思い"の学習時間を、一日あたり最小限に留め、なおかつ、毎日の継続期間も1年とか2年という長期ではなく、2~3ヶ月という比較的短期な期間に限定することで、"軽減"することなら可能です。
具体的には、毎日の学習が2~30分程度で済むような、効率のよい効果的な練習法を見つけて、それを3ヶ月なら3ヶ月間毎日がんばって取り組んでみるのです。
私の経験、及び、うちのスクールの受講生達の経験からも、このようにして、2~3ヶ月間、がんばって毎日継続することに成功すると、ほぼ、間違いなく、学習の"習慣づけ"が確立するようなのです。
そうすると、その後は、それほど苦労しなくても、ごく自然に、日々のスキマ時間を通じて、ちょこちょこと学習をしたりしながら、着実に、"習慣的"に英語の学習に触れるようになっていくのです。
ですから、"勝負"は、"向こう2~3ヶ月の間"、自分で決めた練習を、いかに毎日、集中して継続していけるかにかかっていると言えるでしょう。
ここを乗り切れば、あなたのリスニング力がきちんと伸びていくことは、ほぼ間違いありません。