英語リスニング力UPの意外な方法のバックナンバー
わからない単語が出てきてもあわてないコツとは?
リスニングの時、何かわからない単語が一つでも出てくると、「?」となっ てしまって、それ以降の聞き取りがメチャクチャになってしまう。
リスニングの苦手な方には、こんな人が非常に多いようです。
特にこのような方は、英会話スクールに通う人に多いようで、原因は「日本 人慣れ」してしまったネイティブ講師達の親切心にあるようです。
どういう事かというと、つまり、レッスンで英語を話すネイティブは、生徒 の反応を見ることができますよね。
その時、生徒がぽか~んとしていたりすれば、「あ、この単語が多分わから ないんだな」と気をきかし、説明を始めたりするんです。
もちろん、生徒側からアクションを起こして、「今の単語の意味がわからな いので教えてくれませんか?」と聞くこと自体は悪いことではありません。
ただ、これも程度の問題で、「行き過ぎ」はむしろ上達を妨げることになっ てしまうのです。
すなわち、わからない単語が出てくる度に、ネイティブの話を止めて、その 意味を確認することは、常に辞書を引きながら、英語の読解を進めていくよ うなものです。 いつまで経っても、「実戦」に備える「心構え」ができません。
リスニングにおける「実戦」とは何か?
それは、わからない単語があっても、相手にそれらをいちいち聞き返せない ような状況を指すのではないでしょうか?
例えば、TOEICや英検などのテストや、ビジネスシーン、又はTVのニュース や映画の音声を聞き取る時などには、いずれも「聞き返し」ということはで きません。
そして、そのような「実戦」の場で、わからない単語が気になって仕方がな いという人の中には、習慣的な「聞き返し」が悪い影響を与えしまっている ことが多いようなのですね。
では、これを改善するにはどうすればいいのでしょう?
今回は、そのための方法を2つ、ご提案したいと思います。
1つ目は、普段から、わからない単語が出てきても、それを「無視」する訓 練をすることです。
これには、まず、心構えを変える必要があります。
「わからない単語」を気にするのではなく、「わかる単語」だけに注目する ようにすることですね。
私のスクールで、小学生の頃からずっと習い続けてきてものすごく上達した 受講生を見ていると、このあたりの心構えが素晴らしいんですね。
彼らは、もともと、小学校の頃、講師の言っている英語がほとんどわからな い状態の中で英語を聞く練習をしてきたので、「わからないこと」が全然、 苦にならないようなんです。 そして、年を経て、少しづつ単語の量が増えてくるにつれて、だんだんとわ かる言葉を講師の会話の中により多く聞き取ることができるようになってく ると、その言葉と講師の表情やゼスチャー(文脈)を通じて、自分なりの推 測物語を作るようになっていくのです。
こういうプロセスを経てきた子供達には、「わからなかったらどうしよう? 」というネガティブな心構えは皆無に等しくて、「わかったら儲けもの、わ かるものだけを探そう!」というようなポジティブな態度でリスニングに臨 むことができるんですね。
この姿勢を私達も見習う必要があるのではないでしょうか?
わからない単語は無視して、わかる単語だけに耳を傾け、結果、聞き取った 単語だけを元に、自分の中で話を組み立ててみるようにする。
実は、これこそが、実践的リスニング術の、第一歩なのではないでしょうか ?
それから、もう一つ、すぐに始められる対策をご紹介しましょう。
それは、「単語をもっと増やす」、ということです。 おいおい、そんなの当たり前だし、それができないから困っているんじゃな いか!
と思われた方。 少々、お待ちを。言葉が足りませんでした。
私が言いたいのは、新しく単語を覚えましょう、ということではなく、すで にあなたが知っている単語を「活用」しましょう、ということなんです。
というのは、私達の中には、中学、高校時代の学習の産物として、眠ってい る単語が相当にたくさんあるはずなんですけど、それらがネイティブの会話 の中で出てきても、認識できないことのほうが多いんですね。
理由は簡単で、「発音」を知らない、からです。
大学受験生達を多く教えてきて、はっきりしていることは、彼らは、忙しす ぎて、英単語を覚える時に、それらの単語をネイティブがどのように発音す るのか、などということにまで関心を払っている余裕はないということです 。
胸に手を当てて考えてみれば、私達も、全く同じだったのではないでしょう か? そして、今、実際により実践的な英語を学習してみてはっきりわかることは 、ネイティブの発音する英語は、自分が想像しているものと異なる場合が多 い、ということですね。
うちのレッスンでも実際、ある単語について、ネイティブがいろいろ説明を してもなかなか受講生が理解できない時に、紙の上にそれを書いた途端、 「な~んだ、その単語なら知っているよ」という話になることがよくあるの です。 これなどはいかに自分の知識と、実際の発音がかけ離れているのかを示す好 例ですよね。
そこで私が提案するのは、英単語の発音を普段から強く意識して覚えるよう にする、ということなんです。 今は幸いにして、ネイティブの収録音声付きに電子辞書なども増えてきまし たので、そういうツールを活用すれば、必ずしも英会話スクールに通わなく ても、個々の単語の発音を確認することが可能ですよね。
私のオススメの電子辞書は、現在、取扱があるかは不明ですが、
「CASIO Ex-word XD-GT9300 」です。
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【編集後記~ヒロ水越】
先日、ある本を読んでいたら、おもしろいことが書いてありました。
ネイティブが日常会話で使う単語は1700語程度だと言うんですね。
これがビジネスシーンになってもせいぜいが4000語程度なのだそうです。
これに対して、日本人が大学受験に備えて覚える単語は6000とか7000という レベルです。
超難関大学や英検の1級などだと、1万語以上もざらですよね。 “瞬間的”はそんなにたくさんの単語を覚えたのに、なお、わずか1700語レ ベルの英会話に登場してくる単語が聞き取れなくて、苦労しているとは、い ったいどういうことなのでしょう?
みなさん、がんばりましょうね! また、来週!
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■ブログ【UncleヒロのSunshineな英語講師美味生活】
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