英語リスニング力UPの意外な方法のバックナンバー
私の体験談 ~「あ、英語が聞ける」と思った瞬間 ~
私は長らく、リスニングが苦手で、アメリカへ留学しても、その苦手意識を 最後まで克服できませんでした。
最初の二言、三言までは聞き取れるんですが、その後、ネイティブがワ~ッ と話を加速させる瞬間がありますよね。 そうなると、お手上げです。頭の中が真っ白になり、もう、ついていこうと いう意欲すら沸いてきませんでした。
現地で知り合った英語の達人のような日本人の先輩からは、 「リスニングというのは、ある日、突然、わかるように なっているもんだよ」 と言われましたが、そんな日はついに帰国の日までに私に訪れることはあり ませんでしたね。
高いお金を払って留学したのに、中には、見事にペラペラと英語を話せてい る日本人があんなにいっぱいいるというのに、自分はできなかった、という 敗北感にしばし、打ちひしがれました。
しかし、程なくして、立ち直った私は、強いリベンジの誓いを立てましてね 。「よっしゃあ、絶対に、リスニングの苦手意識を克服してやるぞ!」とい う強い思いを胸に、英語学習を続けることにしたんです。 それこそ、試行錯誤しながらですが(このあたりの詳しい話は、私のウェブ のプロフィールで詳しく書きましたので、ご興味がある方はご一読ください )。
そして、ついに訪れたのです、その「瞬間」が。
「あ、わかる、英語が、聞ける、聞けているぞ!」 という、待ち焦がれたその瞬間です。
それは、確かに、アメリカで出会った英語の達人の先輩が言っていた通りで した。それまで何の前触れもなかったのに、ある日、突然、「わかる、聞け るぞ」という瞬間が訪れたんですね。
この時のことを、私はそれこそ、一生忘れることはないでしょう。
自転車を補助輪なしで乗れるようになった日、水泳で100メートル泳げるよ うになった日、受験に受かった日、など色々と人生で記念の時や瞬間という のはあるでしょうが、私にとっては、この「英語が聞ける」と思った瞬間ほ ど特別なものはありません。
まだ、この「瞬間」が訪れていない方のために、今日は、少々、詳しく、そ れがどのようなものであったかをご説明しましょうね。
長らく英語が聞けなった時の私にとって、リスニングの最大のネックだった のは、ネイティブの話す「スピード」でした。
このスピードにまったく、耳がついていかない、と思い込んでいたのです。
この感覚は、教習所で初めて車に乗った時の感覚に似ていると思います。教 官からアレコレを指示を出されても、車を運転していない時であれば何てこ とのない操作の手順が、実際に動いている車の中で車窓の「動く」景色を見 ながらだと、どうしても、焦ってしまってメチャクチャになってしまうこと ってありますよね。
私の教官をこんなアドバイスをくれました。
「目線をもっと遠くに置くよう にしてごらん。目線が近すぎると車のスピード感が上がってしまうんだ。同 じスピードでもね。」 そう言われてみると、それまでの私の目線は確かにわずかに4~5メートル 先しか見ていませんでした。
4~5メートル先に目線を置きながらだと、わ ずかに3~40キロのスピードでもかなりのスピード感を感じるものです。
ところが、確かにこの教官が教えてくれたように、目線を思い切って4~ 50メートル先に置くようにすると、教習所内でわずか30キロ足らずで動いて いる車はまるで止まっているかのように遅く感じられるのは驚きでしたね。
このような「意識の転換」が、英語のリスニングの時にも、自分の中で起こ ったような気がしますね。
英語が聞けると思ったその「瞬間」、私には、それまで新幹線のように感じ られたネイティブの会話スピードが、全く、速いとは感じられなくなってい たのですから。 実際、あなたの中にある条件が整うと、ネイティブの英語は、それほど速い ものではないと思います。
私達が話す日本語に比べても、言語のリズム、と いう観点から聞いてみれば、英語は決して「速い」ものでないことは事実だ からです。
その条件というのは、「日本語に訳して理解することを止める」事と「注意 を個々の単語から話の筋を追うことに切り替える」事なんですね。
実際、その「瞬間」、私は、ネイティブが話す英語を、そのまま、無意識に 英語のままで受け止め、全く、日本語に置き換えようとはしませんでした。
それなのに、脳からは、着実に「意味を把握できているぞ」という信号が送 られてきたんですね。
また、英語を日本語に置き換えずに理解しようとすると、それまで、「訳さ なきゃいけない」と強く思うばかりに全ての語句を聞き取らなくてはいけな いと思って聞いていたのが、突然、気持ちに余裕が出来てくるんです。
ネイティブが話す英語を、単語の一語一語に注意を払って聞いていく、とい うのは、まさに、40キロで自動車を運転する時に、その目線を5メートル先 に置いておく状態に近いのだと思います。
実際は大したスピードでもないの に、体感速度は大幅にアップしてしまい、その結果、頭の回転がついていか なくなって、パニックになってしまうんですよね。
ですから、「目線を遠くに置いてドライブするように」、英語も、その筋を 追いながら、「この先、この話はどんな展開になるんだろう」って「先の展 開」に意識を置きながら、聞いていくようにしたら、ほとんど、スピードと いうのは気にならなくなっていたんですね。
とにかく、その「瞬間」、ネイティブが「英語を話している」という事実さ え、意識の底へ埋没していました。
私の場合、そこまで至るのに本当に長い道のりでしたが、でも、ついに、そ の「瞬間」が訪れてくれたんです。 あなたにも、必ず、その「瞬間」は訪れます。
あきらめずに頑張っていってください。
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【編集後記~ヒロ水越】
いったいどうしちゃったんでしょうね? この天気です。
毎日、毎日、よくもこれだけ雨が続くな、と思うくらいに雨ばかりです。
暑がりの私でさえ、朝夕は、肌寒いとさえ感じるような日々が続いています 。
大丈夫なんでしょうか?
まあ、しかし、天気に文句をつけてみても、何も始まりませんよね。
ここは 1つ、気分転換のために読書でもしてみる、というのも手ですね。
思い切って、英語のペーパーバックに手を伸ばしてみてはいかがですか?
一冊読み終える頃には、あなたの英語力は一気に伸びていることは間違いあ りませんよ。
また、来週!
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