英語リスニング力UPの意外な方法のバックナンバー
リスニングの上達と“ビート”たけしの関係
先日、1980年代の漫才ブームの頃の映像を見る機会がありました。
私は、当時、ビートたけしさんの大ファンでしたが、80年代の頃のたけしさ んは本当に凄かった。 何が凄いって、話のネタもさることながら、そのしゃべりのスピードが猛烈 な速さなんですね。
島田伸助さんも、かなり速かった覚えがあるんですが、ただ、たけしさんの 強烈さには及ばなかったですね。
とにかく、あれだけの早口で、次から次へとギャグのネタを披露していった あの当時のたけしさんは、本当に紛れもない天才だったと思いますね。
そのたけしさんの往年の漫才を、久しぶりに見ることができ、感激でした。
記憶通りのスピード感、しかも、当時のテレビ放送は、今のように、画面の 下に字幕が出てこないので、当たり前ですが、リスニング力だけで、全てを 理解しなくてはなりません。
昔、実家へ休みで帰り、熱心にたけしさんの番組を見ている私を見て、父や 母が、「ビートたけしっておもしろいの?あまりに早口なんで何言っている かわからないよ」とあきれていたのを思い出しました。
ほかには、「言葉がはっきり発音されない」などとも言う人もいましたね。
そして、今回の映像で、再度、確認していて気づいたことなんですが、あの 頃のたけしさんのトークというのは、ある意味、「英語」的だったというこ とです。 「速すぎてわからない」とか「はっきり発音されないからわからない」って いう感想は、まさに、英会話を苦手とする人達がネイティブの英語に対して 口にするものと奇しくも同じなんです。
ネイティブの話が全く聞けなかった頃、私はよく、「彼らって英語を歌うよ うにしゃべるよな」って思っていました。 ネイティブの英語には、かならず、あるリズムの「ビート」感がある気がし たのです。
このビート感って、日本人が日本語を話す時には、まず、感じられることは ないものですよね。 日本人のしゃべり方って、ある意味、能とか歌舞伎のような伝統芸の発声に 象徴されているところがあると思いませんか?
それが大げさであれば、演歌 のような「のっぺり」とした感じと言ったらいかがでしょうか?
それに対して、ネイティブが英語を話す時って、ロックだし、ヘタをすれば、 ラップそのものですよね。
常にビートが利いているっていう感じがありありと伝わってきて。 で、このビートに乗せて、途切れなく、よどみなく、スピード感がどんどん 加速していく彼らのこの独特の話し方のためにこそ、私達、日本人の多くが リスニング恐怖症に陥っているのではないでしょうか?
だから、同じ英語でも、日本人の先生が発音してくれているものだと、俄然、 わかりやすくなるのではないでしょうかね。
のっぺりと、抑揚少なく、しかもビート感もほとんど感じられないような発 音のほうが、どこか、私達にとっては、自分自身のペースで理解しやすい感 じがするところがある気がします。
それに対して、ネイティブの話し方は、ぐいぐいとパワフルかつリズミカル に話を進行、展開させていき、そのビートにうまく乗っていけない聞き手を、 容赦なく、取り残していく感じがありますよね。
この感じこそが、まさに、全盛期のビートたけしさんのトークから感じられ たのです。
当時、たけしさんにかぶれた人間は、素人であれ、芸能人であれ、みな、ど ことなくたけしさんの話し方のリズムを真似たものです。
トークのギャグで笑うためには、たけしさんのリズムに聞き手である私達が 合わせていく必要性があり、そのリズムなりビートにいつのまにか完全に波 長が合ってしまった私達は普段の自分自身の話し方までも、たけしさんっぽ いリズムを取り入れるようになってしまっていたのですね。
私は、英語を聴き取る際にも、この「波長を合わせる」ポイントが大切であ ると思います。
すなわち、ネイティブの話しのリズムに合わせて、普段から、英文の意味を 把握していくような練習をしていくのです。
リズミカルに英文を理解できるようなスキルが身につくと、ネイティブの話 すスピードが次第に気にならなくなっていくものです。
これは、彼らのビートの利いた英語に、こちらの「波長」が合ってきた証拠 なのだと思います。
リズミカルに英語を理解していくための具体的な練習方法は、また、回を変 えて、説明していきたいと思います。
いずれにせよ、若い方で、全盛期のたけしさんを知らない人がいたら、ぜひ、 一度、見てみてくださいね。
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【編集後記~ヒロ水越】
今回は、英語の話そっちのけで、私のたけしさんへの思い入れを書きすぎて しまったかもしれません。
最近のたけしさんの番組は、忙しいこともあって、もうほとんど見ることは ありませんが、今でもテレビに出てくださっているという事実があるだけで、 私のような熱狂的なファンはもう満足なのです。
人生で大切なことは、大げさでなく、全て、たけしさんのコメントや著作を 通じて学んだと言っても過言ではない。
20代の頃の私は、それくらい深くたけしさんを崇拝しておりました。
また、本文でも書きましたが、私が最終的に英語の聴き取りが得意になった のも、たけしさんのマシンガントークを毎日のように聞いて、耳をあの英語 も顔負けの猛烈な“ビート”に慣らしたことと必ずしも無縁ではないような 気がしています。
偉大なたけしさんへ、今日の私があるのも、本当にあなたのおかげです。 いつまでも感謝し、応援し続けます。
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