英語リスニング力UPの意外な方法：対人式音読法？：音読嫌いのためのリスニングUPのための一工夫

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対人式音読法？：音読嫌いのためのリスニングUPのための一工夫

突然ですが、ネイティブのジョークを聞いたことがありますか？

パンチライン（オチ）に到達するまでに、幾つもの“仕掛け”を施す必要があるため、大抵はかなりの長さの話（私達、英語学習者にとっては）が続き、しかも、それらの“仕掛け”を漏れなく聞き取るためには、相当なリスニング力が要求されます。

私は今でも、ネイティブが「面白いジョークを1つ教えてあげる」と言うと、顔では笑っていますが、実際には、全身に俄然、緊張感が高まるのを禁じえません。

そのように、「長く」続く話を、「漏れなく」聞き、理解していくには、どうしたらいいのでしょうか？

しかも、彼らは、大抵の場合は、ものすごいスピードで、話を展開していくのです。

そこで、このメルマガ自体のメインテーマでもある、「英文を日本語に訳さずに、英語のまま理解する」という技術が不可欠になってくるわけです。

そして、その技術を養成するための第一歩の取り組みが、「英文を英語の語順通りに理解していく」ことでしたね。

さて、今日は、学習者がだんだんとその取り組みに慣れてきた後の、次のステップについて説明しましょう。

１．音読：英語のリズムと速度に慣れるベストメソッド！

英語の語順通りに英文を理解することに慣れてきたら、次に行うべきことは、ネイティブが話す際の、あの圧倒的なスピードに「頭の回転をついていかせる」ことです。

この最適の方法が、私の場合、音読でした。

既に構文と語彙を完全に把握した英文を、自分がネイティブになりきったつもりで、大げさなくらいに発音に抑揚をつけて、できるだけ速いスピードで複数回、音読する。音読には、自分の声とは言え、「音声」が発生するので、「聞く」のと「理解する」のをだんだんと同時進行で頭の中で行えるようになってきます。

また、このやり方では、構文と語彙をすでに完全に把握した英文を題材に使うので、「引っ掛かり無く」スムーズに理解していけるので、「英文を日本語に訳さずに英語のまま理解していく」のに限りなく近い“疑似体験”が得られるのです。

もちろん、これは、あらかじめ、読解して意味を把握した文で行うからできることではありますが、こうして普段から、あらゆる英文を音読してみるようにしておけば、いずれ相当に幅の広い構文や構造の英文を、スムーズに理解することができるようになっていくはずです。

こうして、あらゆるタイプの英文に対して、スムーズな理解ができるようになっていくうちに、ネイティブの話す高速英語に対しても、負けないくらい高回転で頭が回ってくれるようになるのです。

音読の有効性は、同時通訳を行う人々が、普段からこれを習慣にしている人が多い、という事実からも明らかであると思います。

ある有名な同時通訳者も、「私達にとっての音読は、プロスポーツ選手にとってのランニングのようなものだ」と言っています。

この一見“パーフェクト”な音読にも、実は、1つだけ、弱点があります。 それは、行為が単調なのと、声を何度も出すことは案外“疲れる”ことなので、継続が難しい、という点なのです。

人一倍、継続力がない私は、この点を以下の方法で克服することに成功しました。

２．退屈な練習もこれで楽しくなる！ネイティブ活用の対人式音読法！

それは、ずはり、「英会話」を利用する、ということです。

私は、この方法を、当時、「対人式音読法」と呼んでいました。やり方は、いたって、簡単です。お金を払った英会話レッスン（できれば一対一のレッスン）でも、あなたの友人とでも構いませんから、とにかくネイティブスピーカーに同席してもらいます。

そして、自分で、予め用意しておいた「音読用原稿」のメモに基づいて、彼らに対して、“スピーチ”していくのです。このやり方の良い点は、発音が悪かったり、わからなかったり、間違えたりすると、ネイティブがそれを指摘してくれたり、模範デモをしてくれたりするので、常に正しい発音が身につくということです。

また、基本的に、ネイティブを相手に、実際に「話を聞いてもらい」、それに対してのコメントをもらったりするので、一人で音読をする時のような「退屈さ」は感じません。

但し、ここで、二点、注意があります。 1つ目は、音読の最中で、間違えたり、詰まったりした時には、もう一度、最初に戻って、冒頭から音読し直すことが大切です。

また、相手のネイティブに断って、スムーズに音読できるようになるまで、繰り返すことができたら理想的ですね。

もう一つは、このやり方は、相手がいて、行うものですから、一回であまり長い時間、音読練習を行わないことです。

特に、相手が友人のネイティブである場合では、いつも、いつも、長時間かけてこれをやっていると、そのうちに、「この人は自分を英語の練習台に利用しているだけだ」と思って、友情そのものにヒビが入る可能性もあるからです。

この「対人式音読法」は慣れてくれば、会話の内容そのものの中で、話題の 1つとして、本当にさりげなく行うことも可能になってきます。

私は、今でも、ネイティブと毎日話す時には、幾つかの話題のうちの1つは、頭の中に簡単な原稿と使いたい表現を用意して、「対人式音読」を意識して練習しています。

この「対人式音読」は以前はHPに載せていたのですが、あまりに長くなりすぎて、ページが重くなりすぎ、現在は公開していません。

但し、そのページの根幹となる文章が今回書きましたメルマガ全てに含まれています。加えて「対人式音読」を基礎にして、より効率的な音読トレーニング方法を推奨しているものが、「英語筋力増！教材」です。

もし本格的なリスニング力を身につけたい方は、是非、お試し下さい。

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